志望大学や学部を決めるには就職のことを考えなくちゃダメかな?大学の学部学科の決め方の例2

京都国立博物館 志望校の決め方

この記事は、高校2年生の長女が志望学部や大学を決めたときにどのように考えていたのか、また親としてどんなことをアドバイスしたのかを書いています。

将来の仕事も考えて進路を選ばなくちゃダメ?

現在高2の長女が高校1年のころ、長女は進路選びに迷っていました。その理由が「なりたい職業がない!どうしたらいい?」というもの。

文系の教科が好きなので、高2からの文理選択は迷わず文系にしたのですが、高校の進路学習で、大学の学部学科選びには将来の仕事について考える必要があると言われ、特別なりたい職業がなかった長女は困ってしまったようなのです。

最近の進路選びは、子ども自身の将来の夢や興味の対象、適性などから考えさせることが主流です。「どこでもいいから大学に行ければいいや」なんて軽く考えるよりいいのですが、高1の段階ではっきりと将来の職業が決まっている子どもの方が少ないと思うんです。

資格が必要な専門職なら迷うことはないけれど

例えば、医者や看護師、弁護士、教師などその職業に就くために、大学や専門学校での学習が必須だったり、有利になったりする仕事をしようと思っているのなら、学部学科選びは簡単です。

私の場合、高1の時には建築士になりたいと思っていたので、ほとんど迷うことなく工学部建築学科に進みました。(小さなころから不動産の広告を見るのが好き、部屋の模様替えも一人でしょっちゅうしていました。)

でもそういうケースって多くはないですよね。私が高校生だったころを思い返してみても友達から「迷いがなくていいなぁ」なんて言われていましたし、なりたい職業が決まっている友達は少なかったです。

高校生が知ってる仕事って、それほど多くないのでは?

そもそも、社会とのつながりは親や友達、学校がメインの高校生の知っている職業なんて社会のほんの一部。医者や教師、美容師、駅員、店員など、普段の生活でかかわりのある職業ばかりじゃないでしょうか。高校生だけじゃなく、大人だって知らない仕事や会社がたくさんあるはずです。

そういう中で、はっきりと「医者になりたい」「警察官になろう」という思いが浮かばないのなら、私は高校生の段階で無理に将来のことを決めなくてもいいと思っています。

高校生のころに決めた仕事をずっと続けられている人だから

「何の職業がいいんだろう?」と困っていた長女に「これだ!っていう仕事が思い浮かばないなら、今すぐ考えなくてもいいんじゃない?大学は好きなことやればいいのに」と言ってみました。

すると「でも、学校の先生もピアノの先生も将来の事をきちんと考えて大学選びをしなさいって言ってるよ」「ピアノで一緒のAちゃんは薬剤師目指すんだって」とのこと。(Aちゃんは6歳くらいから習い事で一緒のお友達。今もレッスン時間が前後なので、先生も一緒によくおしゃべりしています。)

そういわれて気づいたのですが、長女の周りで相談に乗ってくれる大人はみな、高校生の頃にはなりたい職業が決まっていて、その方面に進学し、今もその仕事をしている人です。そういう人にしてみれば、高校生なら将来の職業についてきちんと考えるべきとアドバイスをするのも当然ですね。

将来何が役立つのかなんて分からないからこそ、今興味があることを

どうして長女がこんなに困っているのか、あせっているのか、ようやく分かりました。その後の会話はこんな感じで進みました。

私「そりゃ先生たちは、立場上、よく考えて進路選びをしなさいって言うに決まっているよね。先生自身もそうやって今の仕事をしているんだし。今、決まらないなら、なおさら大学へ行って考えればいいと思うよ」

長女「そんなことで大丈夫かな。お母さんは高校の時に建築士って決めたんだよね」

確かに私は高校生の時に建築士になろうと決め、建築学科に行き、建築士として設計事務所で働いていました。でも今は建築の仕事をしていません。

私「でも、お母さんは高校の時になろうと思った仕事を今はしていないでしょ。好きな仕事だって続けられないことはあるよ。じゃあ、大学の勉強が無駄だったかっていうとそんなことはなくて、設計の考え方やアイデアの出し方なんかは今も十分役立ってるよ」

私「長女ちゃんがこんなに考えても思い浮かばないなら、たぶん今知ってる専門職になりたいわけじゃないんだよ。だったら、自分の好きなことや興味があることに、まずは取り組むでいいんじゃないかな」

長女「そうなのかなぁ」

私「それでいいよ!もしも後からやりたいことが見つかって大学の勉強が必要なら、入りなおせばいいじゃない。小学校で担任してくれたB先生だって、高卒で就職してから、やっぱり小学校の先生になろうと思って大学に行ったって言ってたでしょ」

長女「そういえばそうだね!じゃあ私、国語が好きだから、言葉に関することがいいな。文学部かな?調べてみるね」

好きなこと、面白いと感じている分野の学部学科

こんな感じで、自分の好きなことや興味のあることを学べる学部学科は何なのかを探し始めた長女。学校の教科は国語が一番好きで、言葉・文化・芸術に興味があります。どれも即仕事に結びつくイメージはないけれど、学問ってそういうものですよね。

もともと、夫や私が子ども達に大学へ進学してほしいと考えている理由は、自由な4年間を過ごしてほしいというのが一番大きく、広く世の中を見てほしいと思っているので、本人にとって面白そうと感じている内容なら何でもいいと考えています。

東京へ行きたい!一人暮らしなら国公立限定

長女は思いつかないなら今すぐ職業をの事を考えなくてもいいと納得できたので、大学受験用の情報誌やウェブサイトであれこれ調べたようでした。

高2になってしばらくしてから「文化的な背景や違いとかがすごく面白いと思うから、大学は比較文化系の学科にする!」と行きたい学科を決めたようです。

関西に住んでいますが、長女は関東の大学に行きたいと中学のころから希望しています。一人暮らしをするなら国公立大学じゃないと我が家の経済的に厳しいので、国公立に絞ると希望する学科がある大学は限られています。

関東圏の国公立だと数校しかないようですが、夏休みにオープンキャンパスにでかけたところ、いっそう比較文化系を学びたい気持ちが高まったそうですよ。

このような経緯で、文系の長女は志望学科から志望大学を決定しました。大学受験までまだ1年以上あるため、まだ変わるかもしれませんが、本人の希望を第一に見守っていきたいと思っています。

    • 本人の興味やなりたい職業から学部学科を選ぶ方法が主流
    • 職業について考えすぎると、どうしたらいいの分からなくなる場合も
    • 職業が思いつかないなら、興味のあるのは何か考えてみる
    • 大学の勉強は直接仕事と結びつくとは限らない
    • 自ら学んで身に付けたものは、違う場所でも意外と役立つ

それでは「志望大学や学部を決めるには就職のことを考えなくちゃダメかな?大学の学部学科の決め方の例2」についての記事を終わります。